やっとIPO価格越えの再上場銘柄ソラスト [株式投資]
ソラスト（6197）は優待銘柄ではないんですが、昨年、唯一IPOが当選した銘柄でして、そのまま売らずに保有しております。
というのも、IPO上場で利益が挙げられるかと思っていたら、全くの期待外れで、IPO価格を下回る価格しかつけなかったんですよね。
そんなソラストですが、9月の第二四半期決算の株主通信「ソラスト通信」が届きました。
ここは上場したのが6月ですから、初めての株主通信であるということもあり、なかなかしっかりとした内容でこの企業のことが理解できますので、備忘録も含めアップしておきます。
まず、ここって昔上場してたんですね。「日本医療事務センター」として、ジャスダックに1992年に店頭公開し、2002年に東証二部に上場していますが、2012年にMBOで非公開化していたんです。
確かに「日本医療事務センター」って聞いたことがあるなーと思いました・・・・。
2012年までは東証2部だったのが、今回は東証1部ですから、それなりに業績が拡大しています。
2014年には580億円の売り上げが、今期は660億円に、経常利益は26億円から35億円になるとのことです。
ここは、医療事務以外にも、保育や介護など、福祉関係の業務も展開しており、まあ、そういう意味では、今の社会的には必要不可欠な事業の展開をしております。
ただ、この業界は労働集約産業でして、人材の確保、定着が経営上の重要課題となっているほか、人件費を含めた固定費の比率が高いので、あまり利益率が高くないという弱点がありますよね。
その中で、ここは、保育、介護事業の営業利益率が5％を超えているんですよね。ちょっとびっくりしました。
下手な小売より利益率高いですよね~~
また、ここは配当性向を50％にしています。今期配当は41円で、今の株価だと3％強になります。
これはこれで魅力ですが、よくよくこの資料を読むと、従業員の持株会を昨年9月に発足し、正社員だけでなく、非常勤、パートにも優遇しているんです。
これで、株式再上場の理由がわかりました。
ここは、先ほど書いた通り、労働集約型産業ですので、人材の定着、確保が何よりの重要課題です。
この株式公開も従業員に対して、自社株保有を通して、配当や株価上昇による利益供与となるようにすることも目的の1つだったということだと思います。
結構いい企業かもしれません・・・。
株価は、6月の公開でIPO価格である1300円を割ってから、ずっと下回っており、一時は1000円を割ったほどでしたが、今回、目標株価1800円のリポートが出て買われ、やっと1300円を超えてきました。
当方もこの銘柄が当選したのがマネックス証券であり、ここには恨みつらみもあったことから、このソラストとも早く縁を切りたいと思っていたんですが、この株主通信を読んで少し気持ちも変わり、ちょっと中期的に保有しようかなと思うようになっております。
プラスアルファで、株主優待が新設されればいいんですけどね。
保育事業や介護事業の優待券貰っても万民受けしないでしょうから、クオカードとかいかがでしょうか？
今後、株主アンケートがあるようなら訴えてみたいと思います。
タグ：株式投資
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